あなたは『無期雇用派遣』という制度をご存じでしょうか。

・「無期雇用派遣の言葉は知っているけどよくわからない」
・「派遣なのに無期というのはどういうことなのか」

といったように、さまざまな疑問を抱かれる方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、今注目を集めている『無期雇用派遣』についての基礎知識、メリット・デメリット、登録型派遣・正社員との違いについて徹底的にご説明しています。

無期雇用派遣を検討されている人事担当者の方も是非、ご一読下さい。

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1. 無期雇用派遣とは

「派遣」という言葉はなじみがあっても、「無期雇用派遣」という言葉にはなじみがない方が多いでしょう。
無期雇用派遣とは、2015年の労働者派遣法の改正に伴い新たに生まれた働き方です。

まずは、無期雇用派遣についての基礎知識を押さえておきましょう。

1:1. 基礎知識

派遣スタッフは、派遣会社から派遣される期間が通算5年を超え反復更新された場合、無期労働契約(期間の定めがない契約)への転換を申し込むことができるようになりました。
派遣会社との間で、期限を定めずに雇用契約を締結し、派遣スタッフとして働く仕組みです。

なお、派遣スタッフ側は派遣会社でとり行われる面接などの選考をクリアしなければなりません。

>無期労働契約への転換について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

1:2. 派遣の種類

無期雇用派遣について知るための重要なポイントである”派遣社員の種類”について、おさらいしておきましょう。

まず、派遣社員には大きく「常用型派遣」「登録型派遣」の2種類に分けられます。
無期雇用派遣は「常用型派遣」の別名となります。派遣先企業・派遣会社の正社員というわけではありませんが、派遣会社と無期雇用契約を締結しているため「常用型派遣」になります。

一方「登録型派遣」は、一社につき最長3年間と決められた派遣期間において就業する派遣スタイルです。

派遣社員の種類

2. 無期雇用派遣と登録型派遣の違い

無期雇用派遣は登録型派遣と混同されがちです。
そこで、2つの契約形態の違いについて詳しく見ていきましょう。

無期雇用派遣と登録型派遣の違い

無期雇用派遣
  • 派遣スタッフが派遣会社と期間を定めず雇用契約を締結する
  • 派遣先が決まってなくても、派遣会社に雇用されている
  • 給料は常時支払われる
登録型派遣
  • 派遣スタッフが派遣先に勤務する間だけ、雇用契約が発生する
  • 選考・面接といったプロセスがない
  • 給料は契約が発生したときのみ支払われる

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お給料の支払われ方に着目するとより分かりやすくなります。
無期雇用派遣の場合、期間を定めず常に派遣会社との雇用契約を結んでおり、派遣会社の社員ということになるので、派遣会社から毎月一定額を安定的に受け取ることが出来ます。

登録型派遣の場合、派遣スタッフが派遣先での仕事が決まっていない場合、派遣会社とは登録関係しかありません。そのため、お給料は受け取れません。なお、その期間のことを「待機期間」と呼びます。

3. 無期雇用派遣と正社員の違い

続いて、正社員との違いを見ていきましょう。
正社員の場合、比べる対象は厳密に2パターンあります。
派遣先企業の正社員、そして派遣会社の正社員との比較です。

3:1. 「無期雇用派遣」と「派遣先企業の正社員」の違い

無期雇用派遣と正社員の違い

無期雇用派遣は大げさに言えば、期間の定めがないため1つの派遣先企業で定年退職まで働くことも理論上は出来ます。
しかし、派遣先企業においてはあくまで派遣社員という位置づけにあり、雇用元は派遣会社であるということを念頭に置いておかなければなりません。

例えばもし、派遣先企業と派遣会社の間でそもそも契約が終了してしまえば、派遣スタッフは派遣先企業での就業は続けられなくなります。
その場合は、待機期間をはさんで派遣会社から紹介がある別の会社への就業となります。

給与・福利厚生に関しても派遣先企業とは異なり、派遣スタッフの給与・福利厚生は派遣会社の規定に準じています。

Check!わかりやすく言うと、派遣先企業の業績が好調で臨時ボーナスが正社員に支給されたとしても、派遣スタッフが同等の恩恵を受けられるとは限りません。
また逆に、派遣先企業の業績が悪化したとしても、派遣スタッフの給与等には影響ありません。

3:2. 「無期雇用派遣」と「派遣会社の正社員」の違い

雇用元がどちらも派遣会社にあるという点では違いはなく、加入する社会保険・福利厚生も同じことがほとんどでしょう。
大きく異なる点としては、ベースとなる業務内容・勤務地です。無期雇用派遣の派遣スタッフは、派遣先企業の労働力を担うことを目的に雇用されています。

しかし、派遣会社の正社員は基本的に社内で勤務し、派遣先企業の労働力を担うことはありません。
また、無期雇用派遣の指揮・命令が派遣先企業にあるのに対して、派遣会社の正社員は派遣会社そのものにあります。

4. 無期雇用派遣・登録型派遣・正社員を一気に比較

ここまで、無期雇用派遣と登録型派遣、正社員をそれぞれ比較してきました。
続いては、3つの契約形態における特徴を一つの表にまとめました。
これを見れば違いが一目瞭然なので、ぜひチェックしてみて下さい。

項目 無期雇用派遣 登録型派遣 正社員
雇用主 派遣会社 派遣会社 勤務先企業
雇用期間 無期 有期 無期
給料 月給制 時給制 月給制
昇給制度 あり あり(時給) あり
賞与 あり 制度としてはない場合が多い あり
交通費 あり なしの場合もある あり
契約期間 無期 有期 無期
退職金 あり なし あり
産休・育休 取得可能
(ただし、同じ派遣先への復帰は難しい)
取得可能
(ただし、同じ派遣先への復帰は難しい)
取得可能
その他の特徴 ・派遣社員だが、待機期間中も給料を受け取れる

・派遣会社により派遣先が保証される

・1社に長期間働けるため、キャリア形成しやすい

・派遣会社の意向に沿うことなく、自由な働き方ができる

・採用選考がなく、気軽に応募・勤務ができる

・待機期間中は給料を受け取れない

・長期的なキャリア形成が可能

・社会的信頼度が高い

・移動・転勤を命じられる可能性がある

3つの形態の違いがより明確になったかと思います。

5. 無期雇用派遣のメリット

続いて、無期雇用派遣のメリットについて4つ挙げたので見ていきましょう。

無期雇用派遣のメリット
一定のスキルを持った人を派遣してもらえる
派遣期間の制限がない
責任のある仕事も任せられる
収入が安定しているため派遣スタッフが働きやすい

5:1. 一定のスキルを持った人を派遣してもらえる

そもそも無期雇用派遣で働くためには、ただ登録するだけの通常派遣と違って派遣会社による採用選考を通過しなければなりません。
派遣会社としても、働く意欲の低い人やスキルを持ち合わせていない人を社員として受け入れるわけにはいかないからです。

そのため、無期雇用派遣の派遣スタッフはきちんと選考に通過した一定のスキルを持ち合わせた方が多いでしょう。就業意欲もあるので派遣先企業としても、安心して受け入れることが出来ます。

5:2. 派遣期間の制限がない

前述の通り、無期雇用派遣は「同一組織で3年を超えて勤務することが出来ない」という派遣法の規定の対象外になります。
派遣会社に無期契約として雇用されているので、雇用の安定が担保されているためです。

派遣先企業は、派遣スタッフとの双方合意がかなえば期間の制限なく就業してもらえるのです。

5:3. 責任のある仕事も任せられる

期間の制限がないということは、派遣スタッフにとっても自身のスキルアップやキャリア構築に繋がるなど沢山のメリットがあります。
3年で必ず契約が満了してしまう通常の派遣と違い、派遣先企業は無期雇用派遣スタッフに対し長期就業を見越してより責任のある仕事も任せられるでしょう。

5:4. 収入が安定しているため派遣スタッフが働きやすい

無期雇用派遣はあくまで雇用元は派遣会社にあります。
給与は安定的に派遣会社から支払われるため、派遣先企業がそれに関して心配する必要はありません。

収入の安定は、派遣スタッフにとっても安心して仕事に集中できる大きな要因となります。

6. 無期雇用派遣のデメリット

次はデメリットを2点ご紹介します。

無期雇用派遣のメリット
帰属意識がうすい場合もある
あくまで派遣会社の管理下にある

6:1. 帰属意識がうすい場合もある

無期雇用派遣スタッフは無期限で就労することが可能ですが、決して自社の正社員ではありません。
そのため、正社員と比較すると少々帰属意識の薄さは否めないかもしれません。

その点はある程度割り切って考えてしまうと楽かもしれません。

6:2. あくまで派遣会社の管理下にある

もちろん、業務に関する指揮・命令は派遣先企業が担いますが、無期雇用派遣スタッフの雇用元は派遣会社です。
派遣スタッフの就労全般に関する管理は、派遣会社にあることを念頭に置きましょう。業務に関する指示を超えて、派遣スタッフに指示をしてはいけません。

業務以外に関することは、派遣会社を通して話をするようにしましょう。

7. 無期雇用派遣についてのQ&A

続いては、無期雇用派遣について、疑問に思われる点をまとめました。

Q1. 無期雇用派遣の対象者はどんな方ですか。

派遣会社との有期雇用契約が複数回更新され、且つ通算5年を超過している方が対象となります。
5年を超過した時点で、無期転換へ申込する権利(無期転換申込権)が発生します。

Q2. 無期雇用派遣に転換するための条件はあるのですか。

「無期転換申込権」が発生した契約期間中に、以下3つの条件が揃ってる必要があります。

無期雇用契約に転換するための条件
  • 有期雇用契約の通算期間が5年を超過していること
  • 派遣会社との契約更新が1回以上されていること
  • 同一の派遣会社との間で契約が継続していること
  • 有期雇用から無期雇用への転換イメージ

    Q3. よく耳にする「5年ルール」「3年ルール」とはなんですか。

    まず、「5年ルール」というのがまさに前述した無期雇用派遣に転換する条件を指した言葉になります。
    派遣スタッフは、同じ派遣会社から派遣される期間が通算5年を超え反復更新された場合、無期労働契約(期間の定めがない契約)への転換を申し込むことができます。

    なお、派遣社員だけでなく、アルバイト・パート、契約社員といった有期契約を結んでいる方は適用対象となります。

    では「3年ルール」とはなんでしょうか。
    これは2015年9月に改正された労働者派遣法で、派遣スタッフは同一の派遣先企業で3年以上働くことができないというルールです。
    5年ルールとは違い、派遣スタッフにのみ適用される制度です。仮に派遣会社を変えたとしても、派遣先企業が同一であれば適用対象です。

    3年を過ぎたら、派遣会社は派遣先企業へ派遣スタッフの直接雇用を依頼するか、無期雇用派遣への変更が必要となります。

    Q4. 無期雇用派遣のスタッフにはどのような待遇が用意されてますか。

    無期雇用派遣スタッフの雇用元である派遣会社より、さまざまな待遇がされます。
    例えば、昇給制度や賞与制度。これは派遣会社によっても異なりますが、定期的に勤務状況を派遣会社が調査し評価します。

    派遣スタッフとも振り返りの時間を設けたりと、派遣スタッフがモチベーションを維持しながら就業できるようサポートしています。

    また、研修やキャリアアドバイスを設けて長期的なキャリア構築を支援しています。
    具体的には、ビジネスマナー、PC研修、キャリアカウンセリングや自主学習用eラーニング研修などです。

    8. まとめ

    登録型の派遣、正社員と混同しやすい『無期雇用派遣』について詳しくご紹介させて頂きました。
    無期雇用派遣は、正しく制度を理解し効果的に活用すれば、正社員にも負けない戦力となってくれるでしょう。

    メリット・デメリットも共にしっかり捉えて、採用の際のひとつの選択肢にしてみて下さい。


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