
派遣社員として働くうえで、希望に合った仕事に出会えるかどうか、そして就業後も安心して働けるかどうかは、派遣会社の担当者の質に大きく左右されます。
しかし、実際に派遣会社を利用している求職者が、担当者のどのような対応に満足し、あるいは不満を抱いているのか。また、その不満が仕事探しにどのような実害をもたらしているのかといった具体的な実態は、これまであまり見えづらい状況にありました。
そこで「派遣コネクト」では、派遣会社を利用中、もしくは直近2年以内に利用した200名を対象に、独自のアンケート調査を実施しました。派遣会社の担当者に対するリアルな評価と、求職者が良い担当者に出会うために実践している対策などを掘り下げていきます。
調査サマリー
- 派遣会社の担当者に満足している人は約6割
- 満足の理由1位は「レスポンスの早さ」、次いで「キャリアプランの相談」「条件交渉の代行」
- 不満の理由1位は「レスポンスの遅さ」、希望条件とのズレも大きな不満要因に
- 担当者への不満による不利益は「他社の求人や、希望していた別の求人に応募する機会を逃した」が最多
- 不満を感じた人のうち、約3割が「別会社への乗り換え・追加登録」を実施
- 良い担当者に出会う対策は「初回の連絡スピードや回答の的確さの確認」と「複数登録による比較」
調査の詳細
調査方法:アイブリッジ株式会社のセルフ型アンケートツール利用によるアンケート調査で実施
スクリーニング調査:全国の20~50代男女 4,000人を対象に実施
本調査:スクリーニング調査において「現在派遣会社を利用中、もしくは過去2年以内に派遣会社を利用したことがある」と回答した200人を対象に実施
調査の結果
派遣会社の担当者に満足している人は約6割

担当者の総合的な満足度を調査したところ、「満足(非常に・やや)」と回答した人は全体の59%に達しました。
半数以上が現在のサポートに高い評価を示している一方で、約15%が不満を抱いており、担当者によってサポートの質に差がある実態がうかがえます。
派遣という働き方が多様化し、求職者のニーズが細分化する中で、企業と求職者をつなぐ担当者の役割はますます重要になっています。
しかし現状では、その対応力や支援の質にばらつきが生じているのが実情です。
システム化が進む現代においても、最終的な就業満足度を左右するのは「人」による対応であり、不満層の存在は業界全体における構造的な課題として捉える必要があるでしょう。
満足の理由1位は「レスポンスの早さ」、次いで「キャリアプランの相談」「条件交渉の代行」

担当者に満足していると答えた層(n=118)を対象に満足している理由を尋ねたところ、「レスポンスの早さ(48.3%)」が最多で、次いで「キャリアプランの相談」と「条件交渉」が同率(36.4%)となりました。
求職者は、不安を抱えながら仕事探しや就業をしているため、迅速な対応を最も高く評価しています。
また、単なる条件の合致だけでなく、将来を見据えたキャリアプランの相談や、自分では話しづらい条件交渉の代行といった、踏み込んだサポートが満足度を押し上げる重要な要因です。
不満の理由1位は「レスポンスの遅さ」、希望条件とのズレも大きな不満要因に

担当者に対し不満だと答えた層(n=31)を対象に不満の理由を尋ねたところ、「レスポンスの遅さ」が41.9%で最多でした。
次いで「希望条件に合わない求人を提案された」が38.7%、「応募や就業の返答を急かされた」および「勤務条件に関する要望を企業に伝えてもらえなかった」がそれぞれ25.8%と続きます。
満足の理由1位が「レスポンスの早さ」であったのに対し、不満の理由でも「レスポンスの遅さ」がトップとなり、対応スピードが担当者の評価を決定づける最重要項目であることが明確に示されています。
また、求職者の希望を無視した求人提案や強引な進行は、不信感を招く大きな原因となっていることがわかりました。
担当者への不満による不利益は「他社の求人や、希望していた別の求人に応募する機会を逃した」が最多

担当者に対し不満だと答えた層(n=31)を対象に「Q.担当者の対応に満足できなかったことで、仕事探しにおいてどのような不利益が生じましたか?」と尋ねた結果、「他社の求人や、希望していた別の求人に応募する機会を逃した」が29%で最も高い割合でした。
次いで「希望より低い時給で就業することになった」、「希望と異なる職種で就業することになった」、「事前の説明と実態が異なり、3ヶ月以内の早期離職となった」がいずれも19.3%という結果でした。
担当者の不適切な対応は、単なる不満にとどまらず、求職者の就業機会の損失やミスマッチによる早期離職といった明確な不利益をもたらしています。
質の低いサポートが求職者のキャリアや生活に直接的な影響を及ぼしている現状が浮き彫りになっています。
不満を感じた人のうち、約3割が「別会社への乗り換え・追加登録」を実施

担当者に対し不満だと答えた層(n=31)を対象に行った「Q.担当者に対する不満が理由で、最終的にどのような行動をとりましたか?」という設問では、「別の派遣会社へ乗り換えた」が22.5%、「別の派遣会社へ追加で登録した」が9.6%でした。
不満を抱いた求職者の約3割が、他社への乗り換えを選択しています。
また、「派遣で働くこと自体をやめた」と回答した人も12.9%存在し、担当者の対応の悪さが派遣会社にとって重大な顧客離れを引き起こすだけでなく、派遣という働き方そのものへの意欲を削ぐリスクを孕んでいます。
良い担当者に出会う対策は「初回の連絡スピードや回答の的確さの確認」と「複数登録による比較」

「Q.派遣会社を利用する際、良い担当者に出会うためにできる有効な対策は何だと思いますか?」という設問では、「初回の連絡スピードや、こちらの質問に対する回答の的確さを確認する」が38.5%で最も多く、次いで「複数の派遣会社に登録して、担当者を比較する」が35%でした。
求職者は、登録直後の初期対応のスピードや質を通じて、担当者の能力や誠実さを見極めようとしています。
また、1社に依存せず、複数の会社を利用して比較検討することが、良いサポートを受けるための自衛手段として定着しつつあることがわかります。
今回の調査を通じて
今回の調査から、派遣会社における「担当者の質」が、求職者の満足度や就業の成功を大きく左右する実態が浮き彫りになりました。
特に注目すべきは、「レスポンスの早さ」が担当者への評価を決定づける最大の要因であるという点です。
満足した理由と不満だった理由の両面において「対応スピード」が1位に挙げられており、不安を抱えながら仕事を探す求職者が、いかにスピーディーで確実なコミュニケーションを求めているかがわかります。
また、担当者の不適切な対応や希望条件とのズレは、求職者に「希望求人への応募機会の喪失」や「入社後の早期離職」といった深刻な実害をもたらしています。
不満を抱いた求職者の約3割が他社への乗り換えや追加登録を行っている事実からも、質の低いサポートは派遣会社にとって決定的な顧客離れ(離脱)のリスクに直結しています。
求職者側もこうしたリスクを回避するため、登録直後の「初回の連絡スピードや回答の的確さの確認」や「複数登録による比較」といった対策を自衛手段として積極的に講じています。
求職者に選ばれ続けるためには、派遣会社には単なる求人紹介にとどまらず、迅速かつ希望に寄り添った誠実なサポート体制の構築が不可欠です。
「派遣コネクト」は、今後も派遣で働く方々がより良い就業環境や信頼できる担当者と出会えるよう、就業市場におけるリアルな実態を調査し、求職者と企業の双方にとって有益な情報を発信してまいります。
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■派遣コネクトについて
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